歯医者さんへ行くのは「歯が痛くなった時」または「虫歯の治療するために」という考え方ではありませんでしたか?
もちろん悪いところをしっかりと直すことは大切です。
でもそれで終わりにしてしまうと、気づかないうちに再発したり、ほかに悪いところが出てきたりします。
お口やお体の状態は日々変化していきます。
虫歯や歯周病に限らず、入れ歯でもお口の状態に合わせた細かな調整が必要です。
そのために、定期検診は欠かせません。
そして問題が小さいうちに解決し、虫歯や歯周病の進行を予防し、お口の機能を維持していきましょう。
当院では定期検診のほか、フッ素塗布や歯科衛生士による専門的なクリーニング、ブラッシング指導、食事の指導など、予防に力を入れています。
人間の歯は親知らずも含め全部で32本あります。抜いたり生えなかったりする親知らずを除くと28本。
皆さんは日本人の場合でどのくらいの歯が残っているかご存じですか。
年齢(歳) |
男 |
女 |
総数 |
40~44 |
28.0 |
28.0 |
28.0 |
45~49 |
27.6 |
27.6 |
27.6 |
50~54 |
25.8 |
26.8 |
26.4 |
55~59 |
24.5 |
25.9 |
25.3 |
60~64 |
23.7 |
24;0 |
23.9 |
65~69 |
21.5 |
21.7 |
21.6 |
70~74 |
18.6 |
20.7 |
19.7 |
75~79 |
18.5 |
17.6 |
18.0 |
80~84 |
15.1 |
15.5 |
15.3 |
85~ |
12.0 |
9.5 |
10.7 |
平成28年度 歯科疾患実態調査より
平成28年度のデータでは、5年前に比べ、残っている歯はすべての年代で増加しています。
特に80歳で20本の歯を有する8020運動達成者は51.2%となり、5年前の40.2%から大幅に増加しました。
より多くの歯が残存していることはとても良いことですが、その管理もとても大切です。
特に口腔の機能が低下してくる高齢者では、急にむし歯が多発したり、歯周病が悪化したりすることがあります。
健康で充実した生活を送るために、一生自分の歯で食べるために、定期的にチェックしましょう。